[コンセプト]
去年、真冬の夜に真間に訪れました。弘法寺の境内で、暗闇の中に浮かび
あがる伏姫桜を見た時、その妖しいまでの美しさに目を奪われました。
その時、この樹齢約400年の伏姫桜をモチーフにして絵画制作をしてみたいという思いに駆られました。
ただ、暖簾とするにはこの暗闇の中の妖しさは相応しくないと思い、
原画をネガ反転(※)して明るいイメージにしたものを暖簾にしています。
私自身は満開時の伏姫桜をまだ見たことがありませんが、深夜をイメージした深緑の原画作品をネガ反転すると、満開の伏姫桜が見えます。
※ネガ反転とは、黒を白に、緑を赤に、そして深緑を桜色に反転させます。
例として昔のカメラで使われていたネガフィルムなど。
[作品をご覧いただける店舗]
35【木巧舎】
千葉県市川市市川1-17-10
[アーティスト名]日比野猛
[プロフィール]
1976年 東京生まれ
1999年 明星大学生活芸術学科洋画卒業
2019年 エドロックアートコンペ出品、市川市
2020年 真冬のシンフォニー、中和ギャラリー、2月
未来抽象芸術展Vol.15、スペース・ゼロ、7月
桐生市有鄰館ビエンナーレ出品、10月
私の制作は、水に溶いた大量の顔料を流し込むことから始まります。
顔料同士が流動し混ざりながら形成されるマチエール(絵肌)から着想を経て、それを作品にしています。